心身機能活性運動療法とは

日本の社会や家族は今、認知症の改善ができる施設と専門の指導士(ゲーゴルセラピスト)を求めています。

アルツハイマー型認知症、アルツハイマー病(若年性認知症)、脳血管性認知症の予防・改善、脳卒中後遺障害、パーキンソン病や脳障害児・自閉症児、身体障害者の心身機能を改善することは多くの人々の願いです。

わたしたちはこの考えを「教育プログラム」として位置付け、世界に発信して行きます。認知症を改善することによって、介護者の精神的、肉体的負担を軽減し、高齢者虐待を未然に防ぎ、健康で豊かな地域社会の創造に貢献します。

特別養護老人施設・介護老人保健施設・デイサービスセンター・グループホーム・ケアハウス・有料老人ホーム・知的障がい者、身体障がい者施設・ケアマネージャー・ホームヘルパー・認知症(高齢者・若年性)介護のご家族・障がい児のご家族、ボランティアの方・行政や社会福祉協議会など自立支援を目指す多くの方々が実施することによって実現できます。

誰でも簡単に、確実に効果を上げることができる「心身機能活性運動療法」を新しい「認知症改善リハビリテーション法」としてご理解頂けましたら幸いです。

特徴

「認知症を改善することが出来ない」為に在宅での家族による介護が困難になり、虐待に到るケースも増加し、暴力や殺人という悲劇が生まれているのが実状です。

「認知症を改善することが出来ない」為に介護施設で働く職員の心身は疲労し、本来の優しい介護や介助が出来なくなり、そのむなしさから最近では退職して行く者が増加していると言われています。

通所介護施設も利用者とその家族の自立支援のために「改善」を目的としたプログラムを導入し、利用者の夢と希望を育み、スタッフ自らも健康になり、生きがいを持って仕事を続けていける環境作りが必要です。

この心身機能活性運動療法は「認知症の改善」を目的に開発したもので、5つのプログラムを一体的に組み合わせて実践し「脳と心と体」を「楽しく活性」するものです。「楽しく」というと遊びの様に聞えますが、その中にこそ人間性を取り戻す様々なノウハウが蓄積されています。

そしてこの心身機能活性運動療法は認知症の改善と予防だけではなく、脳卒中後遺障害者や障がい児、自閉症児、身体・知的・精神障がい者の改善にも役立つ画期的な方法です。

「心身機能活性運動療法」は決して難しいものではなく指導士認定研修会を受講する事で誰でもマスターできる内容になっています。

当運動療法を3ケ月間実践すると「脳と心と体」の諸機能が統合的に高められ、様々な認知症状や身体機能も改善されるので豊かな日常生活をとりもどことが出来ます。

この運動療法を実践したほとんどの人々が笑ったり、話したり、立つたり、歩ける様になります。又失禁や徘徊もなくなるので施設のスタッフも心身の疲労から解放され、本来の介護が実現できる様になります。

当運動療法は精神機能、身体機能を総合的に改善し、自立した生活を送ることを目的とした新しい「リハビリテーション法」としてご理解をして下さい。

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プログラム紹介

活性温熱療法

この療法は「心身機能活性療法指導士」が指導プログラムに則って実施します。

温熱ボードで温めた2枚の岩晶麦飯石硬化球を充填したマットを使用して、プログラム化さられた指導手順と方法に従って、利用者の手・肩・背・足・膝を温めながら適度な刺激を与え、全身の血行を促進し、体の緊張や痛みを和らげます。

どんなに重度な方でも「温かい」感覚と、実践してくれている目の前の指導士の優しい心に触れ、心身ともに快活になって行きます。

またこのプログラムは次に実施する運動に移行する為の重要なウオーミングアップの役割を担うと共に以下の効果が期待できます。

(1)呼吸、循環系の機能を整える。すなわちこれらの諸機能を徐々に高めていく。
(2)筋温や血液の温度を上げると筋が収縮しやすくなる。
(3)代謝活動も盛んになり、毛細血管の抵抗も減少する。
(4)血管循環がよくなる。
(5)痛みを和らげる。
(6)「ありがとう」という感謝の気持ちが生まれる。

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フィンガースポーツ運動療法

器具「フィンガースポーツ」を使用し、「第二の脳」と言われる手や指を刺激し、かつ筋力も刺激して強化し、脳の活性化を図り、集中力、記憶力、運動能力を育む画期的な方法です。

フィンガースポーツ運動療法は簡単で誰でも出来、一定期間順序よく行うと、脳神経全体が活性化されます。特に脳卒中後遺障害のリハビリテーションには最適で、使用3ヵ月後のアンケートで、「手が良く動くようになった(75%)、血色が良くなった(90%)、イライラがしなくなった(95%)」等、運動・精神機能面に著しい効果が報告されています。

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フラハンド有酸素運動療法

この運動は「フィンガースポーツ」と連動させて行う様プログラム化されております。

「フラハンド」はプラスチック製でシャフト、滑車、フープを組み合わせたもので、シャフトの中に150gの重りを1個入れ総重量約400gで出来ています。

プログラムはストレッチ体操と有酸素運動を組み合わせた理想的な内容で構成されており(運動時間は約30分)、「フインガースポーツ運動」と「フラハンド運動」を行なうことにより以下の効果が期待できます。

(1)全身の筋肉を使い各部の関節を動かす。
(2)心臓や肺の機能を著しく向上させる。
(3)弾力性のある血管を作り、毛細血管を発達させる。
(4)疲労しにくい、丈夫な身体を作る。
(5)運動不足を解消し、病気に負けない身体を作る。
(6)精神的、肉体的ストレスを著しく緩和させる。
(7)情緒が安定し安眠効果が増大する。
(8)体温調節が効率よく働く様になる。
(9)集中力や記憶力を育み、平衡機能や反射機能、敏捷性、歩行能力等の運動能力を高める。フィンガースポーツ運動療法とフラハンド有酸素運動療法は、認知症、うつ病の改善や、脳卒中後遺症による麻痺や言語障害の改善に効果があります。

又「フラハンド」は健常者の筋力トレーニングとしても最適でシャフトの中の重りを3個まで増やすことが出来、重量を450gまで調整出来る様になっています。

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